第23話

「おまえに関わるとロクなことにならない」



「それ私のせいじゃないから!まあ、気にしないでよ♪それにしても晴信と同じ高校になるとは思わなかったよ~」



「はぁ…」



おどけて言いながら瑠璃は晴信の方へ歩いてきた。



あのときと同じように、窓から入る風がバニラの香を晴信の周りに運ぶ。



ドキッ!!


晴信はこの香りを感じると心がざわざわして何とも言えない気持ちになる。



ミルクティー色に染められた髪の毛は前髪をかき上げて首筋を出したミディアムヘアで軽く巻かれている。




「見た目だけは綺麗なんだけどな……」

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