第18話

「うるせえよ!あんたが気に食わないとか私達に関係ないし!」



「キレんなよ。こいつが…」



「あんた彼氏でも何でもないくせに私に干渉しないで!」



「わかった、わかったよ」



男は瑠璃を宥めるように言うと、後ろの群れに戻って行った。



「ごめん……」



晴信の方を向き直って瑠璃は申し訳なさそうに謝った。




「いいよ。別に瑠璃が謝ることじゃないから」



「瑠璃――!行こう!!」



後ろにいた女子が瑠璃を呼ぶ。



瑠璃は晴信に「またね!」と言って背を向けて友達の方へ歩いて行った。

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