第47話
洗面所で顔を洗って鏡を見た。
『身体だけでも歩かないと』
青白い顔で呪文を唱えるように繰り返すとふいに昨日会ったとなりの高校生を思い出した。
外に行こうかな……
彼を思い出したとき不思議とそんな気分になった。
マンションの下に公園がある。
本でも持って行って陽にあたって時間をすごそうと思い、シャワーを浴びてからサテン生地のショーパンに黄色とベージュのボーダーニットを合わせると公園へ向かった。
公園まで続く遊歩道は緑の葉をたくわえた木々が左右を囲み、風が吹くたびに歩道に落ちた木洩れ日も揺れている。
その中を歩いていくと広い公園にでた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます