第76話

そうだ!


先輩が来るんだった!



「だいたいオマエ、安藤先輩がオマエのどこに惚れるんだ?利用されてんだよ!今度俺がビシッと言ってやる――」


と田口が言いかけたときドアが開いた。



全員固まった。


ほんとに先輩が来た。



先輩は部屋を見渡すと


「智也!」


「はい!」



「部活って、こんなお喋りしてるものなの?」


「いえ、ほんとは文化祭に出す作品をしあげなくちゃいけないんですけどみんなが先輩と僕の――」

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