第65話

文化部というとこがヒマなのかお父さんがサボってるのかだいたい7時には家に帰ってくる。



部活や塾がある日は僕の方が遅いくらいだ。



だから部活や塾がない日は僕がご飯を作る。



この日の買い物は帽子を深くかぶってなるべく顔が見えないようにした。


「ただいま。」



帰宅したお父さんは僕の顔を見るなり声をかけた。


「智也、どうした?その顔。」



「ああ、転んだんだよ。」


「バカ!転んだりしたときはそういう風にアザとか出来ないんだよ。」

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