第20話

「君、名前は智也だっけ?智也って呼ぶね」



「はい」



「じゃあ、学校終わったら正門のとこで待っててね。一緒に帰ろう」



「はい!」



こんな嬉しそうな顔するヤツ初めて見た。



智也と別れてから教室に戻った。



教室に行くと徹と例の浮気相手、恭子がいた。




「よお、菜々、この前のことなんだけどさ」


いまさら言い訳?



もうそんな段階じゃないことを教えてやろう。



「ゴメンね。私、好きな人ができたの。今日から付き合うことになったから



「はっ?」



「だからあんたとはおしまい!バイバイ」



「菜々、あのね……」



「恭子、気にしないで。資源ゴミはリサイクルしないと♪」



そう言って自分の席に戻った。

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