第五話 秘密の姉弟

第56話

退屈な4時間の授業が終わって昼休みになった。



私は学校に来る途中、コンビニで買ったメロンパンと牛乳を持って屋上に上がった。



この時期は風がまだ冷たくて屋上に上がるヤツはいない。



だけど昼間は陽があたる。



私はいつもの場所で陽当たりを独占して昼食をとった。


頭の中に私の弟という響大雅の顔が浮かんだ。



今日これから会いに行く。



学校の帰りを待つのが一番いいな……



なら、ちんたら午後の授業なんて受けてられない。




メロンパンをかじりながら午後の授業には出ないで帰ることに決めた。

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