第40話

「霧島さん?」



窓の外を眺めていた私に誰かが声をかけてきた。



「?」



見ると今までクラスで見たことのない顔。


誰だ?




「私、沢田萌衣(サワダ メイ)。覚えてない?」



覚えてない。



かわいい系の顔をした沢田萌衣と名乗る女は私の顔を見ながら話しだした。




「ほら…小学校のとき一緒だった。私は五年生で、お父さんの仕事で転校したけど、それまではずっと一緒だったじゃない。今度もお父さんの仕事の都合でこっちに戻ってきたの」

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