ヤバい人B、モルモット
【相手が見つかりました(下田24/男)】
『こんにちは』
あぁ、先制できなかった……。私のタイプスピードが遅い説が濃厚だね。
「こんにちは!」
『何歳?』
「14、やめとく?」
『いや、話そ』
よかったぁ……。
「何してる?」
『ゴロゴロ』
「そっか〜ゴロゴロいいね〜」
……一瞬、雷の音かと思ったんだけどねw
『うん』
『ハルは?』
「読書してるよ」
『なんて本?』
「ヘミングウェイの、武器よさらば」
これは私の愛読書。ほんっと〜に大好きで、一目惚れならぬ一読惚れしたんだよね。
『結構……』
「ん?」
結構、なんなの?
『結構渋いね』
Σ(; ゚Д゚)カッ……え、うそ、渋いの、これ?
「どこが……?」
『その年で読むで読む子、あんまりいないでしょ』
『俺も読んだことないし』
……。あれ、この人、社会人だよね?うん、やっぱり24って書いてある。
「絶対読むべきだよ、名作って言われるだけあるから」
『うん』
『今度、時間できたら読んでみる』
あ、たぶん読まないね、これ。まぁ、人それぞれだし別にいいんだけど。
『あの』
『嫌だったら答えなくていいんだけど』
「ん?」
質問大歓迎だよ、私から話題振るのって、意外と難しいし。なんか提供してくれると嬉しい。
『ハルの胸、どれくらい?』
……前言撤回。この人も、そうとう
ブロックブロック……って、ちょっと待って。これ答えたら、どうなるのかな……?
「普通くらい、たぶん」
『たぶんって、サイズは?』
「わかんない、母が買ってきてくれるから」
『え、目測?』
あれは目測だね。
「うん」
『触られたり?』
「ない」
『うわー』
何その反応。
『やっぱわからんわ、女性のことなんて』
「ま、異性だからね」
『そーゆーもん?』
「ん、たぶん?」
『なんで疑問形?笑』
私もわからないから、完全なる勘だよ。てか、そもそも、
「人生経験浅い14歳にそんなこと聞かないでほしいなw」
「まともな回答期待するのも」
『言われてみればそうだった笑』
この人、私のことおちょくってるとしかもはや思えないんだけどw
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