第23話
現時点までに聞いた中で一番の声量で、引いた。かまで言い掛けたのは聞こえたけれども。何だろう。か?
って『どうめきさん』って。
「えええ」
「ん?此処前坂の家?で、何でか「どういうことだ?キリ?」
「……」
『か』何なの!!?!?
気になる気になる気になる木。何だろう百目鬼さんは確かにこのひとの名前呼ぼうとしているよね?『か』何?『か』が付く名前なのかな苗字かな?どうしてこのひと言わせないのどうしてなの?そういえば聞いた時も教えてくれなかったよな〜ってえ、え、え、何この笑顔こわ!!
見上げた先、男は笑っていて、その笑顔は超絶デンジャラスだった。
目が山なりになっている。
山なりになり過ぎている。
なり過ぎていて怖かった。
三人が三人ともそれぞれの疑問符を頭上に掲げていたがまず始めにグヮシッ!!とリアルな音を立てて頭を鷲掴みにされた21歳会社員の女性が一瞬の内に自宅に引き戻された。
「ど、めきしゃっん」
助けを求め、舌を噛んだ。
「えっちょ、待っ、前坂!!」
白目を剥きかけていたが聞こえてきた上司の必死な、助けようとする声に涙が滲んだ。
百目鬼さ「前坂!前さU——S——B——!!」
てめぇこらぁどーめきいいいイイイ!!
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