悪魔の車
ダークマター2
第1話
暇そうに翼を羽ばたかせ、バサバサと音を立てる。
「おい、おキロ」※誤字はわざと。ここは最後に説明します。
「……ん~。新しいところ見つかった?」
「見つかったも何も、GRスープラ、お前……新しい地形見たって前言ってたよな?」
「言ってたけどどうしたの?」
「そこに人がいた。人間らしいが、今は干渉しないって大統領はいってた」
「まじ? ……私みたいな車たちどうなるの」
「あっちも配慮してるって言ってるが……お前を気にしてたぞ」
「私?」
「なんでも、異世界に飛ばされた街らしい。俺が指名されてきたんだが、お前を心配してたっぽい。名前も言ってた」
頭痛が走った。
「……何か記憶の欠落があったみたい。興味が湧いたわ」
「GRスープラ、罠だと思うぞ」
「ええ。でも行かないといけない」
「そうだな」
その後、私は翼を広げ、羽ばたく。
目的地はあの見えていた大地。
遠くから見てうーってなった。
「人間いっぱいだぁ……」
干渉しないように戻り、すぐに、飛び立つ。
不意に見ると、中間となるところで溺れている子どもが居たので私は不意に水を操り、救い出す。
人間側の方へ移動させ、そのまま、私は飛び去る。
その後、はるか時が流れることになる。
大統領も代が入れ替わり、私はそのまま時を過ぎても変わらなかった。
フェアレディZいわく、あの少年は青年になったと聞いて、この大陸に迷い込んだと聞いて、すぐ探すことにした。
あっさり見つかったものの、青年はきょろきょろと周りを見渡している。
腕には普通転んででも負わないあざがあった。
「ねえ、あなた」
「わっ! 車が飛んで喋ってる!?」
「驚かないで……。あなたを助けようとしているのよ」
「え、ええ?」
「まず、この世界では私は名前はないの。GRスープラっていう名前で通してるわ。あなたは?」
「俺は……ニルード。スープラさん宜しく」
「宜しく。でもその腕ボロボロじゃない。回復しないと」
「か、回復?魔法とかてんで疎くて」
「あなたの内部には魔法が感じれるわ。無理に引き出す方法は出来ないけど、イメージでやる感じだと思うわ」
「イメージ……」
ニルードは考え、なるほどと言って、傷がいえるイメージを考えてたみたいで、傷が癒えた。
「そんな感じよ。でもどうして……」
「家内から追い出されてね……」
「それはそれで……犯罪じゃないの。警察は?」
「それが、警察に言っても証拠ありきだから……」
「……うーん、傷を癒やした今だと証拠にはならないわね……。でも、今の大統領もおかしいちゃおかしいのよね」
「え?」
「何か、戦争起こそうとしてるっぽくて。悪魔側と今戦ってるわけで」
「だから、俺も何か動こうと思ってる。君の力がほしい」
「わかってる。悪魔側も終わりを迎えたくないからよね」
住民たちも反対とかデモとかやっている。
そんな中で、彼は思った。
大統領はどうなってると。
「姿を見せてないわ」
「大変だ! 人間のとこに大統領が攻め込むと言い出した!」
「……危険だけど、やる? 攻撃」
「やるしかねーだろ。ったく」
ニルードも頷き、すぐに走った。
建物の前に立つと、かなり厳重な警備があった。
「私がやる」
「で、でも、スープラ……」
「いい、すべて引き受ける」
現れておいて、エネルギーを貯める。
バチバチと音を立て、湾曲する空間。
驚く車たちに、私はただ宣告する。
「私は“破壊神”だ! 降伏をせよ!」
「!? 撃て……ない!?」
「無駄だ、ただの銃弾など、貴様らには届かん!」
そのまま光が出来上がり、それを上から放った。
真下に落ちたその光が爆発をおこし、風圧を起こす。
建物はあっという間に消え去った。
着地して、周りを見る。
「やりすぎちゃったてへぺろ★」
「いやそういう問題か!?」
「でも、これで変わらなかったら諦めて破壊するしか」
「そうなるよな」
ニルードもぽかんとしていたが、ニルードは苦笑いした。
「でも、俺はさせない。俺が大統領になりたい」
「人間は……どうなんでしょ」
「車が群がってる……うわ、でか」
「いやそういう問題!?」
「と、とりあえず宣告したほうがいいのかな?」
「しちゃっていいわよ」
「大統領のところは俺達が倒した! 平和だ!」
わっと声を上げる車たち。
クラクションも鳴らして元気そうにぴょんぴょん跳ねる。
「跳ねるんかい!」
「車でもぴょんぴょんするわよ」
「へー」
「私らは選挙権あるもの、彼らの選挙に期待しましょ」
「そうだな」
にしても、疲れたので戻ることにした。
彼の住処は車たちに託して。
*追記
めっさ説明してなかったので今説明します
私の変換自体に起きろではなくおキロになるんですよね。
それを利用しているというわざとの誤字です。
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