第2話

昇降口の隣にある長い階段を最上階まで上がると、木目調の廊下が広がる。


その廊下を真っ直ぐ進んで突き当たりを右に曲がると、銀色のスチールドアがある。


そのドアを開けると広い屋上が広がる。


1番端っこには給水タンクがあって…


「にゃぁぁぁぁ。良い天気」


「あはは。ハルカくん猫みたいだね?」


「この本つまんないな」


「………」


…HOPEの4人とあたしは、秋のポカポカ温かい日は人が少ないその場所に集まっては、頭を中心に向けて円になって寝転んでいた。


「眠たくなっちゃうね」


あたしの右隣にはハル。左隣にはユキが、同じように微睡んでいる。


カイさんは本を読んでいて、対角にいるレオは、ねみぃ。と呟いてから動かなくなったから、寝ているんだと思う。

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