第210話

口の中をもぐもぐさせてると

ハヤトくんとまた目が合った


「·····」


ハヤトくんは意地悪く微笑んで

(食うのおそ)


そう言ってるようだった



ごくんと飲み込んで

「マユちゃん·····」

「ランカ·····」


私とマユちゃんはトイレへ向かった


トイレの中で


「どうしようマユちゃんニンニクたべちゃった!」

「うちだってだよ!たっぷりとニンニクをいれたよ」

「ど、どうしよう」

「まてまて、一緒にいくとは言ってない」

「だ、だよね!平気だよね」


「「·····」」


「·····うがいしよ」

「·····うん!」


たっぷりとうがいをして席へ戻って行った



「おまたせー」

「マユ、ランランおかえりー」

「声でけーよ、聞こえてるって」

「あははっ今更きにしないよー」

「ははっニンニクいれたんだー」

「う、うるさい!」

「キスでもする予定かよ」

「うっ」


タクトの一言にグサッとささる


予定なんてないけど、あるわけないけど

ニンニクいれてうがいせずにいられるか


恥ずかしくなってハヤトくんの顔なんてみられない


「お会計しよ」


ミヤビの一言を合図に会計をはじめ

みんないっしょに店をでるはめに


「「「ごちそーさまでしたー」」」

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