第58話

私だってわかってるよ


ハヤトくんはきっとそういうとき

笑ってがんばったなって言ってくれる



「ねぇ、ランカもう一度聞くけど

ハヤトくんに対する気持ちってどんなもんなの?」



「ハヤトくんのこと本当にすき。適当なんかじゃない。言葉にしろっていわれたらそりゃわかんないけど…けど、簡単な気持ちなんかじゃない!」


「そんなに思ってんならそれをきちんとぶつけてきなよ。それで、それから考えよう?

あきらめるかどーかなんてさ」


あきらめるなんてできるわけない


ハヤトくんがすき


伝えたい。届かなくても


ちゃんと



「マユちゃん私っ」


「んー?」


「行ってくる!」


「ん?え、ちょっとまってよ

どこいくのー?」



マユちゃんをおいて1人で走ってでていった



気持ちを伝えるために

頑張ったって胸を張っていうために私は走った

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