第45話 枯れる心
疲れて
ただ疲れて
頭も心も空っぽになる
重たい体を横たえて
動くこともできずに
目を閉じる
静寂は厳しく私を責め立てているようにも感じ
空っぽになったはずの心が苦しくなる
吐き気がする
すべて吐き出してしまえば
楽になれるだろうか?
「頑張り過ぎたね」
「ゆっくりと行けばいいよ」
こんな言葉を誰かにかけて欲しかったのだろうか?
自分に問う
情けなくて、吐き気がする
それでも生は続くから
重たく横たえた体を起こして
朝のラッシュアワーの中へと入っていくんだ
誰のため?
自分のため?
家族のため?
誰のため?
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