No.34 名もなき詩

空花凪紗

歓喜に寄せる

No.1翼

歓喜に呼ばれて目覚めた朝に

全てと繋がることを覚えた

私の柔らかな翼を休めて

旅立ちの刻に空を飛ぶのだ


No.2愛

自然を愛することで生きると

生まれたときは分かっていたのに

時流の断絶が忘却へ誘う

覚醒の刻に思い出すのだ


No.3星

涙を流して見張る夜空は

悠久の時を思い知らせる

輝く星たちは変わらずにそこで

いつも僕達を見守っている


No.4夜

1月7日の夜中の零時

辺りが静まる聖なる夜に

全てのゼーレたちがこの場所に集い

世界の始まる音が轟く


No.5死

生きとし生ける全ての御霊よ

ラカン・フリーズにいずれ還れよ

この花散るときも、着く場所はひとつ

望まぬ牢から去って昇れよ


No.6悪

全ての罪を背負って生まれて

悪の限りを尽くした後に

空っぽの抜け殻に成り果てて思う

因果の裁きを今受けようと


No.7天

歓喜は甘美で、喜ぶは天

天使よ私を導いてくれ

昇ろうどこまでも歓びと共に

ラカン・フリーズの門が今開く

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