欲張りだったね、お互いに。

公下煌璃

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

 今思えば、運命だったと思う。

入学式の日、君が笑いかけてくれた日。

いつか独りになることを恐れて、人との深い関わりを絶ってきた私に初めて芽生えた、ざわざわと波立つような感情。

 恋愛感情とは違う。なら一目惚れかと言われれば、それも少し違う。


 ───ほまれ千夏ちか

君を見た時。その時から、私の人生は変わった。

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