夜空

第31話

ネイビーな世界。



晴也の艶やかな髪。



「はる、や…」



今の言葉はそのまま受け取ってしまってもいいの?



晴也に腕を引っ張られてブランコから立ち上がる。



途端に密着する体。



腰に添えられた晴也の腕は逞しい。



「奈緒は、ずっとそんな風に思ってたのか?子供みたいに、とか…」



少し苦しげな顔をして尋ねてくる晴也に、私はゆっくりと頷いた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る