第20話
昔の記憶を辿ってみる。
そうすると、嫌でも分かってしまうことがある。
晴也は心配性なだけで、私のことを好きなわけじゃない。
しっかり者の晴也と、いつもフラフラしてる私。
昔からそうだった。
だから私のお母さんも何かと晴也に頼る。
晴也からしたら、もういい迷惑だ。
自立、しなくちゃ…
そう考えたとき、再び通知音が鳴った。
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