第7話

そして気がつけば放課後になっている。



晴也は一度私のクラスに顔を出してから部活に向かう。



これも昔からだ。



晴也が部活に行って20分くらい経つと、教室には私ひとりだけとなる。



今日は大好きな曲を聴きながらお菓子でも食べてよう、そう決めてイヤホンを耳にはめる。



そして今一番お気に入りのプレイリストをシャッフルで再生した。



いつもなら、曲を聴きながらすぐ鼻歌なんか歌っちゃうのに、シャッフルされた曲が流れた瞬間、



『…やめてもらえませんか?』



つい一週間前の出来事が頭を過った。

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