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第1話
真っ暗では怖いと薄暗いオレンジに染まる部屋。
1人では寂しいと同じベットに寝る俺。
目の前でぐっすり眠る幼なじみは俺なしでは生きていけない。本人にその自覚はないだろうけど、幼い頃から着実に積み上げてきた。
そっと手を伸ばしてパジャマのボタンを胸元辺りまではずしていけば、右胸の谷間にある紅い華。そこに唇を寄せて軽く吸い付き色を足していく。
一度だって消えたことのないその華は、毎夜俺がつけてきた。キスマークとも知らず痣と思い込んでいる彼女の胸元に、きっと永遠に咲き続けるだろう。
そして俺は今日も着実に彼女に見えない糸を巻きつけ積み上げる。
柔らかな黒髪を耳にかけてやりそっと口付け囁くんだ。
「お前は、俺がいないと生きていけないんだよ」
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