菅野気炎万丈

しおとれもん

第１章「ファイナル」

　ジャイアンツファン５万５千人が見守る東京ドームでは今、まさにクライマックスファイナルステージ第２戦が行われていた。

　流石にエース１８番が投げたらナインも落ち着いて安心感が漂っている。

　２ビートのリズムが良い。

重いストレートが走る！１５４ｋｍ！

　思えば昨日、ファイナル第１戦で若いエース２０番が、相手チームのホームラン１本で沈んだ・・・。

「菅野は奪三振が多いから内外野も休めるしね、だから打席に立った打者は、自分の仕事に集中出来るのさ。」ガチガチのジャイアンツファンが語る。

　エース１８番菅野はホームランを打たれても「しゃあない」の笑顔をしてくれるから悲壮感が無いのよね。」

菅野スマイル？

「だから打者もピリピリしないで打てるから逆転が多いんだな～。」

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