第2章 月光が訐く
001
第32話
第2章 月光が訐く
001
夜の繁華街。
その裏路地へ続く通路にしゃがみこむ。
夜のネオン。
行き交う男女。
酔った大人と、それを勧誘する店員。
その手にまんまと引っかかった酔っ払いが、
店の中に消えていく。
──お前、…俺に見つかって残念だったな
耳にこびりついて離れない声。
もう半年も前のことだ。
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