第2話
署内は騒然としていた。
「東区の放火はどうなった⁉︎」
「南区、西区、北区でも放火です!」
「なんだと⁉︎」
「北東の空き家からも出火です!放火と見られます!」
すでにパニックに陥った署内は人が早い循環で入れ替わる。
佐々木と小林がその現場に駆け寄る。
「署長!保護対象の綴流舞からの連絡が途絶えました!」
「あぁもう!なんだ!何が起こってる⁉︎」
署長は頭をガシガシとかく。
対応に追われ、対処しきれていないようだった。
すでに机の上には書類の山と鳴り止まない電話で積み上がっている。
署長は指示を飛ばし、佐々木の方に振り返る。
「詳しく報告しろ」
「はい。朝倉が17時に脱走したと聞いてすぐ、保護対象の綴を安全な場所に連れ出そうと清水の家に向かいました。
ですが、そこには清水も綴もいませんでした。
2人で出かけたのだろうと清水に連絡を取ったところ、別の仕事で家を空けていると報告があり、急いで綴さんへ連絡を取りました」
「なるほど。それで、何があった?」
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