第10話 今日の宇宙店主 ミタカサブロウ。編

 皆さん、どうも宇宙店主です。


 この『宇宙店主の☆☆☆地球人相談ブース。』は、常に地球上『宇宙書店』、店内の手作りブースの中よりお送りする事が大前提でお送りして居ります。


 第八地球人目のご相談者は、『三谷サブロウ』さんと云う地球人の方です。


 いらっしゃいませ。

 一体、今回はどの様なご相談でしょうか?




『ミタカサブロウ

 2024年11月02日 18:43


 宇宙店主の叔父さん。


 初めまして。

 僕はミタカサブロウと云う、小学校四年生の男の子です。

 今日はゼヒとも聞いて欲しい事があります。


 今、僕は小学生なのですが、もう直ぐ“秋休み”と云う、長い休みがやって来ます。

 はい。普通は“春休み”、“夏休み”、そして“冬休み”が普通だと思いますが、僕の住んでいる街は、時空のヒネリのせいで『秋』と呼ばれる季節が、他の時期と比べてもトテモ長いのです。その代わり、僕たちには“春休み”も“夏休み”も“冬休み”もアリマセン。

 

 ここからが聞いて欲しい事デス。

 僕のお父さんや、お母さん達の世界に“休み”があるとすれば、彼等は絶対に休みます。それが休日だと僕は思います。


 じゃあどうして僕達、子供達の“秋休み”みたいな時は、学校から宿題があったり、クラブ活動や部活動に行かなければ行けないのですか?


 とっても不思議に思い、ちょっと怒ってもいます。

 コドモは一体イツ、完全に休んで良いのか?アタマがグルグルしています。


 では、宇宙店主の伯父さん、長生きして下さい。


 ミタカサブロウ

 送信』




 ハイ!

 ミタカサブロウさん、確かにこの宇宙店主オヂサン、貴方からのテレパシーを受信しましたよ。


「素晴らしい!」


 サブロウさん。先ずはコノ一言を、宇宙店主オジサンから貴方に捧げます。

 当たり前の事を当たり前に思い、そして其のまま受け流す。

 これは地球人が最もやってはならないが、然し無意識のうちに行って居る、非常に一般地球人的な悪いクセです。

 そこを見事に見抜いたサブロウさん。

「お見事!一本!」


 お名前が「サブロウ」と云う事は、三男坊ですね?

 この宇宙店主、サブロウさんの御地球両親、若しくは片親で在られるかも知れません。イイエ、そんな事は問題ではアリマセン。とても素晴らしい地球人教育を施されている、其の様に感じます。


 では、サブロウさん。

 貴方は地球小学校からの宿題、そして若しも何かの地球人クラブ等に属して居る場合。

「やりたくなければ、やらないで下さい。」

「行きたく無ければ、行かないで下さい。」

 “お子地球人様”とは云え、勿論お休みは必要です。

 

 然しサブロウさん?

 この宇宙店主に、ワザワザ相談テレパシーを送って来たと云う事は、サブロウさんの中で「一体如何したらいいのか?」

 心が揺れ動いて居る最中だと感じます。

 


 ここでコッソリ、地球人の大人の世界の秘密を、サブロウさんにお教え致ししましょう。

「勉強も運動も、何時でも何処でも、自身がヤリタイと思ったら自分で出来ます。」

 学ぶと云う尊さを、先ず一番に洗脳させる“授業”。

 団体行動の大事さを、先ず一番に洗脳される“クラブ活動”。

 コレらは地球人として、地球日々生存して行くと、別に地球人学校に通わなくても、サブロウさんの『意識』が自然と吸収します。


 今のサブロウさんに必要な事とはナニか?

 ソノ事を一生懸命に考えて、探してみて下さい。

 そして若しも、宿題や地球人クラブ活動を拒否する場合、明確な答えを地球人の大人達に準備をしておいて下さい。


「イヤだぁっ!勉強なんてしたくない!」

「クラブ活動になんか行きたくないよォ!」


 ダメ。

 ソレでは駄目です。

 明確な答えと意思表示を持って、地球人の大人の方達に突き出してあげて下さい。デスが地球人の法律で、中学校迄は必ず学校に通わなければイケマセン。

 この法律もチトおかしいと思うので在れば、一生懸命に勉強をして、偉い地球人になって、いつか其の法律を変えてみて下さい。


「ギャフン!」


 廻りの大人達は言う筈です。




 皆さんからのお悩みテレパシー、どしどし送信の程、ヨロシクお願いします。


 では。



 宇宙店主

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る