第5話
僕は転びかけた。どうやら、誰かの足が僕の椅子に引っかかってしまったらしかった。
「うわあ!」
その時だった。
デイビッドが、僕の腕を掴んだのだ。
「大丈夫ですか?」
その瞬間、なんだかわからない感覚に陥った。ないはずの子宮が、ごきゅっと音を立てるのがわかった。
何が起こったのかわからなかった。
デイビッドの金ピカな目が、二つの目が、僕を見てる。ああ、なんだかいい気持ち。少し酔ってしまったのかな。
ぼんやりしていく意識の中で、デイビッドが何かを必死に訴えているのがわかった。僕は彼のよく動く口を見ながら、ああここは天国のようだと思った。
それから3時間、僕はとっぷりと眠りについていたらしかった。
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