第9話

まるで

住み慣れた田舎に、

花が一つ

咲いたみたいな気がした。


足しげく、

ライブに行き、

物販の列に並び

CDを買い揃えていく。


これが世にいう、

推しというものなのか?

大きな袋に、

(ファン)グッズをたくさん入れて、

電車に乗って、

元来た道を帰っていく。


電車の窓に写る自分は、

何一つ

変わっていないのに、

日常で聴く、

音楽だけは

ずいぶん変わってしまった。

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