感心していると

「不破さん。」

知らないに声に呼ばれた。

振り返ると"王子様"と思わず言いたくなるような

キラキラとしたオーラを見に纏った男子がいて

「今年の演劇、不破さんが主役やってくれるんだよね。

早速だけど、スケジュール部長から預かったから渡しとくね。」

と書類を差し出した。

「ありがとうございます。」

と受け取ると

「じゃあまたね。」

と笑顔を振りまいて立ち去った。

すると

「やっぱ霧島先輩って目の保養よね。」

とうっとりしている愛菜と紗奈。

なるほど、例の霧島先輩ね。

「やっぱ芸能人ともなるとオーラが違うよな。」

と悠斗。

「え、芸能人なの？」

「TVで見たことない？

CM出演数今季No.1、ドラマにも引っ張りだこの今をときめくブレイクNo.1俳優の霧島翔だよ！！」

と興奮気味に話す紗奈。

部屋にTVがないから全然知らなかった。

そんな、実力のある人とど素人の私が同じ舞台に立つなんて想像しただけで気が滅入る。

石倉さんも霧島先輩のこと知ってるのかな。

帰ったら聞いてみようかな。

そう思いながらもらったスケジュールに目を通した。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい