第38話


 えと、まずはお礼を言わないと!そう思い、顔を上げると私の視界を埋め尽くしたのは今1番会いたくない彼 __ 、橘 遙人の顔だった 。



「………… ?!?!」


「…はぁ、やっぱお前かよ。あのさ、この状況でこんな事言いたくないけど、俺が行く先々に必ずと言っていい程お前が現れるんだけどマジでなんなの?はっきり言って鬱陶しい。」



 ____ はああああ ?!?!?!

 それはこっちの台詞なんだけど?!!



 マジで最悪。匠海からあんな事聞かされた上に、考えないでって言われて数分も経たないで遭遇に加えて文句言われるとか神様のイタズラ?



 お礼を言ったのがなんだか馬鹿馬鹿しく思えて、言い返してやろうとした時 _ 、



「…お前のこと鬱陶しいって心では思ってるはずなのに、何で俺は手助けしたり何かと構うんだ …、」



「……………… !!」



 __え?なに急に。あんな台詞吐いといて

 そんな事言うのズルくない?マジでなに?



 彼、橘 遙人が不意に発した言葉に胸がギュッと掴まれた気がして、何も言えなくなる。



 グルグル悩んでる私なんてお構い無しに、彼 橘 遙人は今すぐにも触れられそうな、そんな距離まで私に近付いて来たかと思えば次の瞬間自分の頭を私の肩に預ける形で置いた。




「………… へっ ?!?!?!」




「…ねえ、この気持ちの正解こたえ

 俺に教えてよ、“鳴海 栞”さん 。」

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