第33話
やっぱり今あたしの目の前に居るこの男の子は
あたしが知ってる … 、『晴人』じゃないよ !!
気安く名前呼ばないで 、なんて言われた事ない … 、
この16年間生きて来て一度も … 。
あたしは自分と晴人の間に生まれた張り詰めたような空気に耐え切れず 、踵を返そうと2人から向きを変える 。
そして無言でその場から離れようとしたその時だった 。
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