あの日の私たちへ

5.目をとじて家族がおわるその日まで地獄の果てで最期を願う

　むかしはホームドラマとか非常に苦手、というか嫌いでした。親子愛とか家族の絆とかがテーマの作品だとは知らずに観てしまって具合が悪くなることもあったくらい。

　いわゆるメンタルブロックってやつですね。いまは普通に観られます。育った環境が環境（現代風にいうと機能不全家族てやつ？）なので少々冷めた視点にはなってしまいますけどね。これはいたしかたなし、と思ってます。

　ちなみに、このメンタルブロックをはずすきっかけになったのは、たまたま目にした『ぽっかぽか』というホームコメディでした。

　最初ドラマ版にハマって、原作漫画にも手をだしたという。恋愛ものに対する苦手意識が薄れていったのも、もとをただせばこの作品との出会いがきっかけだったような気がします。