第25話 愛ゆえに
~道端~
佐藤「うう……みなさん、先に行っててください。俺、すぐ追いつきます」
富沢「おお、飛ばし屋の佐藤が珍しいな。何かあったん?」
川岸「変な野草でも食ったか? それとも賞味期限切れの開封済み食品に当たったか?」
姫路「川岸さんじゃないんだから、そんなはずないでしょ」
佐藤「さっきの激辛ラーメン」
姫路「え?」
佐藤「俺、辛いの好きで、舌はどんな辛さにも耐性があるんですけど、お腹は人並みなんです」
富沢「まあ、舌は鍛えられても、消化器官は鍛えられへんからな」
姫路「そんな苦しい思いをするのに、なんで超激辛ハイパーモード選んじゃったの?」
佐藤「美味しいからです。いえ、愛しているからです」
富沢「男気やな。たとえ倒れても、好きなもんのためなら本望っちゅうわけか」
川岸「佐藤。今日のお前、とってもカッコいいよ」
佐藤「あ、ありがとうございます。ちょっと……トイレ行ってきます」
富沢「佐藤に、敬礼!」
姫路「……アタシには、ちょっと分からないノリだわ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます