第23話 つけ麺
~ラーメン屋~
佐藤「つけ麺の魅力って何なんでしょうね?」
川岸「知らん。ぬるくなるし、タレが濃いからスープも飲みづらいし、あんまりいいことなさそうだよな」
佐藤「地味に場所取るのも嫌なんですよね。ただでさえラーメン屋のテーブルって狭いのに」
富沢「つけ麺は元々、ラーメン屋のまかないで出されてた料理や。それがお客さんの要望でメニュー化したのが始まりらしいで」
佐藤「そうなんですか?」
富沢「ああ。スープと麺が別々に盛られてるから、伸びる心配が少ないねん。いつ飯を中断させられるか分からん中、交代で休憩を取る職場の知恵やな」
姫路「ゆっくりおしゃべりしながら食べられるから、女性人気も高いのよ」
川岸「なるほど。時間に縛られないのか」
佐藤「俺たちのサイクリングも、時間ばかり気にせず、ゆっくり行きたいですね」
姫路「そこは同感なんだけど、いつも私たちをチギるの、佐藤くんと川岸さんだからね」
富沢「速けりゃ偉いってもんやないで。佐藤、川岸」
佐藤「き、気をつけます」
川岸「まあ、とりあえず今は食おう。いくらつけ麺でも、スープ冷めちまうし、麺も固まっちまうよ」
一同「……」
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