買い物

第42話

達也 side


約束してた買い物をするという土曜日


友莉香以外のメンバーがいつもの車に乗り込む



千夏は俺の隣で悠とゲームをしながら遊んでいて、奏弥はパソコンに向かってカチカチやってる


陸はスマホでゲームをやってるみたいだ


星夜は端っこに座り腕を組みながら目を瞑っているが寝てはないだろう


それぞれ車の中で好きなことをして時間を潰していた


すると数分して友莉香の家の前に着いた


すると目を瞑っていた星夜はスマホを取り出しメールを打ち込む


いつも迎えに来た時友莉香に連絡するのは星夜だ



メールしてから1分程してからガチャっという家のドアが開く音がして目を向けると


友莉香が家の鍵をかけてこっちに向かって来て車に乗り込んだ


「ごめんね。待たせて」


「気にすんな」


友莉香が謝ると星夜が声を掛ける


そして、もうお決まりとなった星夜の膝の上に友莉香は乗せられる


友莉香も最初こそ拒否していたがそれも無駄な事だと判断して今では背中を預けるようになった


「今日は体調平気か?」


友莉香は最初に発作を起こした後も何度か学校でも貧血で倒れたり発作を起こすようになり星夜は会って1番に声をかけるのがそれになった


「んー。今日はちょっと貧血気味でいいとは言えないかも?けど薬は飲んできたし大丈夫だと思う」


「そうか。無理そうだったら言えよ。」


「ありがと。」


「あぁ」


2人はそんな会話をしながらたわいもない会話をしていく


正直、友莉香がここまで星夜や流星の奴らに心を開くのが意外だった


もちろん嬉しいことではあるが、もっと警戒するじゃないかと自分の中では思っていたから


星夜もここまで友莉香を溺愛するとは思ってなかった


今までは、俺たちといても必要最低限あんま口を開くことはなかったからここまで普通に会話してる星夜をみるのは初めてだった


そんなことを思いながらぼーっと2人を見ているとトントンと肩を叩かれる


「達也?どうしたの?ショッピングモール着いたよ」


叩かれて声をかけられた方に視線を向けると隣にいた千夏だった


「あぁ。わり。今行く」


見ると車に残ってたのは俺と千夏だけだったみたいであわてて車を降りた


そして、千夏の手を握りながら友莉香たちがいる方に向かった

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