第119話

「ねぇ、どうしたの!なんで...?」




全く言葉が出てこない。



一筋の光も宿っていない瀬南ちゃんの瞳に見つめられれば、自然と苦しくなる呼吸。




「綺麗な顔に.....なんてことを」




『綺麗って、いわないで』



ようやく返事をしてくれた。


でも、その一言でまた窓へと視線を戻す。

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