第117話

やっぱり、寝ているのかな?



「瀬南ちゃん、開けるよ」



そう呼びかけても返事がないので、鍵を使い、ドアを開けた。





お昼だというのに暗すぎる部屋の中。




ベッドの上に瀬南ちゃんはいた。



寝ているのかと思っていたけど、座って窓から外を眺めている。



「瀬南ちゃん?起きてるなら、返事くらいしてよ?


悲しいでしょ」

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