第46話

『それは私のセリフです!知り合いなんですか?』



「.....嘘、だろ」



私の言葉を聞き、固まってしまった。

もしかして知り合いよりも深い関係だったのかな...?

友達とか、彼氏とか...?


『.....申し訳ないんですけど、私 記憶喪失なんです。

だからあなたがどんな関係だったとしても、覚えてないです』



「.......な、に言ってんだよ、そろそろふざけるのもやめろよ...」



『ふざけてないです!本当です!!』


完全に静まってしまったその人に、少しかわいそう...

そんなことを思ったのも束の間。


さっきの出来事を思い出した。

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