第42話

『いやあ...っ!痛い!!』



そう叫んだ私の声も聞こえていないかのように、頭を押さえつけられる。



自分の鼓動がどんどん早まっていくのを感じる。




「お昼はやってくれたじゃん〜?お返し」



そう言ったその人は、どんどんと顔を近づけてきて。



顔をそらせる訳もなく、唇を塞がれた。



『んっ...!ふっ...ん、』


まるで噛み付くようなそれに、私は固く唇を閉じる。

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