第58話
それから数十分後。
・・・・・・ガチャ
扉の開いた音が聞こえ、見慣れた金髪が目に入ってきた。
「瀬南ちゃん〜?いい子にしてた〜??」
なんてニッコリ笑うそいつに、私は普段なら絶対にすることがない笑みを返した。
『おかえりなさい!待ってたの』
そう言うと、少しだけ目を見開いた後に裏のありそうな笑みを浮かべたそいつは
「・・・・・・・・・へぇ?」
と呟いた。
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