*瀬南side

第2話

「みーつっけた」



語尾に音符が付きそうなくらい楽しそうに、そいつは私に言い放った。



この後に起きると予想される事態に、私の体はみっともなくガタガタと震え始める。



「あれー?どうしたの??震えてるよ?」



そう言いながら、そいつは私の頬を冷たい手で優しく撫であげた。



その瞬間私の体に寒気が走る。やめて。汚い手で触らないで。そう言いたいのに私は恐怖で何も言えなかった。

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