第11話

その時に起こった発作は今までより激しく、生死の境をさ迷ったらしい。





その事を聞きながら、何処か他人事の様に「そうなんだ。」って淡々と言えば、父と母の顔が切なげに歪んでいたのをよく覚えている。





この病気を自覚してからは、前までは興味があったものにも関心が無くなった。何でこんなものに興味があったんだろう、と思うようになった。






そして、あまり頬の筋肉を使わなくなった。…つまり、笑わなくなった。

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