第8話
心の中でママとパパを呼んだ、その時だった。ガラッ、とドアが開いたのは…。
そちらに目を向ければ、そこには、今まさに自分が求めていた2人が居た。
『…っ、パ…パ。…マ…マ…。』
掠れた声しか出なかったけど、確かに、そう呼んだ。
すると、ママの目にはまた、たくさんの涙が浮かんでいて、パパの目も、潤んでいた。
「っ、琶來…!良かった、目が覚めたのね。」
ママとパパが駆け寄ってきて、力強く、抱き締めてくれた。
それでやっと、私は生きてるんだ…って、実感出来た。
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