第33話 A先生再び

 なんか本当に、辛くて仕方ない時って自分一人だ、ってどうしても思うものじゃん。だけど今日、それについてわたしは少し進化を遂げました!

 今日学校行って、A先生(あの人ね)とお話をしまして。いつもみたいに、勉強をちらっと教えてもらってみたり、家の状況について話してみたりしてたの。

 だけど少しずつ話が脱線してきてさ。

 生きるって辛いよなって話になったんだよね(脱線しすぎなのかもしれない)。

 そこで、なんか中の自分が、この大好きな彼女に全部話して、同情してもらいなよって言ってる気がどうしてもするわけ。まぁ…なんか人間の汚いところ丸出しなんだけどw

 やっぱり…人に同情してもらいたいっていうのは当然のものだとわたしは思うんだよね。でもそれを…その、この後に表に出すような態度をしてしまったことが後悔。そういうものはしまっておくべきだと。

 ただ、彼女から言ったんだよね。

「私は、死ぬ勇気が無かったから生きてるだけなんだよね。でも生きてたら楽しいこともあるなって思って。だから今日も私って生きてんじゃん」

 …もう、なんていうか、わたしが追い込まれていった時に思ったことが無惨にも羞恥に変わっていくような。彼女が悪いってわけじゃないよ。もちろんね。

 みんなそう一度は思ったことあるよね、って。…みんなそうだからどうとかじゃなくて、その事実だけ。

 だからさー…。そんな異常なことじゃあないんだよね。…いや、なんか違う言い方したいなぁ。でも思いつかん! 許せ!

 明るいあの人にも、優しいあの人にも。みんな、そういう日ってあるんだなーと思って、ちょっとわたしは……なんて言うんだ…、うん。ね、わかるよねえ…!

 わたしにはまだ無理だ!

 ちょっと自分なりに考えて穴埋めをしてください、ごめんね!


     ーーーーー


 A先生がもっと好きになったような。

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