第14話
アル中に絡まれた事件、あの綺麗な黒髪の淑女に出会った事件の後、私は施設の外を脱走する頻度は徐々に減っていった。。そもそも高校生の寮に入ることになれば、そもそもある程度の外出の裁量は与えられる。それ迄待てばいいと考えていたのが一つ。もう一つは大人たちの変化にある。
来栖シュカは元来、活発で爛漫の女の子だったのだろう。そうでなければ、夢に憧れた外に出すような真似はしまい。しかし、彼女は好奇心から外に出る。そこで知るのは私たち人間の可能性、能力。それに魅せられた彼女は、施設の外で出会った大人たちに、こう語った。
「私、絶対に能力者になる。今にすごい力を発現させる。見ていてくださいよ。私の、来栖シュカを!」
なんともビッグマウス。若人の膨張した自己に夢という色眼鏡で拍車をかけると、人はどこまで高慢になっていくのかと考えさせられるものがある。
幾たびの外出を通じて、私は出会った大人たちと、ある程度のコミュニケーションを築けていたのだとは思う。肉屋のおじさんとお話を通じて何度かお邪魔したときには、偶にメンチカツを半分増量してくれることもある。電気屋に古びた携帯、二つ折りの携帯を見ていた時、喋りかけてきた初老の男性と話し知見を深めていたこともある。文房具屋にふらっと入ったときにペンをおすすめしてきた人にも、アパレルショップでかわいい服をおすすめしてきた店員さんにも、その他諸々etc...
私がその間、外出を密告されることがなかったのは、そのコミュニケーションのたまものだろう。人工知能側に関しては、その画一的思考の中では、「ちょっと部屋でお昼寝しますね」とでも伝えておけば問題はない。それが始まる時間と終わる時間は大変不規則である、と変に都合の良い解釈をしていたのだと思う。其れとも、意図的に外されいたのか...その真偽は、施設を出て今に至る身であるため、確かめようもない。
しかして、私の事故が膨張留まりないころ、大人たちはそんな私を見てどう感じたのであろうか。当時の私は、彼らにどのように映っていたのか。
私はこう捉える。憎んでいたのではないか、と。
この街の大人たちは、基本的に能力というものに懐疑的であったのだろう。否もっと強い感情がそこにあっててもおかしくはない。現に私は能力というものに強いあこがれはなかった。未来の目に関しても同様である。漠然と、そんな便利な力があるのだなあと、ショーケースの中身を俯瞰して眺めているような、そんな心持ちだった。あの事件までは。
逆に大人たちは、どのような目で見ていたのであろうか。排斥された世界で、能力の有無で人生が変わっていくこと。コミュニティの中でお互いの価値観を慰め合うことを。停滞したこちらとは裏腹に、どんどん新しいものが目覚ましく忌まれては進化していく世界を。そして、そんな中で目を爛々として輝かせ、あちらと能力に思いを寄せる幼さと自己の肥大化が隠せない、世界を知らない餓鬼を。
その証拠に、彼らは私がその言葉を発した際、どこか表情が曇った。目を細め、眉を動かし、首を傾ける。言葉の上では、「そうなんだ。がんばってね。」とは言っていても、その表情からは裏の、うかがい知れない部分がにじみ出ているのを、私は心の裡で感じてしまった。
帰り道に酔った肉屋の、温かみがあったメンチカツも、今ではどこか冷え切っていた。その時に、油で揚げたものは、冷えるとそんなにおいしくないことを知った。
油がにじんだ指をティッシュでふき取りながら、ふと足を動かし考える。何がいけなかったのだろうか、と。私は大人たちとの摩擦の原因を知るため、次の外出時には、誰とも話さずに、静かに街を捜索してみることにした。
その結構美は、確かその事件から2週間ぐらいが過ぎたころ。ふとまた施設の人工知能に嘘をつき、外の世界に足を運んでみた。
昔ながらの赤レンガ携える肉屋や、怪しげな青の看板に大文字で自社の名前を打ち込んでアピールする電気屋を通り過ぎる。アパレルショップや文房具屋が入っていた古びたショッピングモールはもはや外装が色あせており、薄茶色の錆でも見えるかのような。その周辺をぐるりと囲んだ歩行者専用道路には、アスファルトの中に根差した、折れることそしらない不撓の雑草が猛々しく伸びている。そんな時間が止まったかのような風景から、こちらの世界というものを観察する。角度を変えてみようと足が動かせば、それでもなお何度か見た変わらない風景が続いている。
ゆっくりと流れる時間が、変わらない草木の靡きと匂いが、じゃりじゃりと歩くたびに音を出す地面が、私の脳を停滞させる。そんな世界において、私は淑女の話を思い出す。曰く、能力の発現に必要なのは心、思い出、それを根幹にした想像力。
ふと私は考える。動かない世界というものに、想像力というものは育まれていくのだろうか。思い出を卵の殻の如く、ずっと閉じ込め固めていることだけが、世界の在り方なのだろうか。大人たちは、そんな思い出の在り方を是として、未来を排斥しているだけなのではないか。未来ある餓鬼を単純に目障りと感じているだけなのではないか。
これは私の表現方法としては、下の下であるが、引用させてもらおう。ある偉人は、過去にかく語りき。曰く、「卵は世界だ。生まれようとする者は一つの世界を壊さなければならない」。
世界を知る大人たちは、世界の中でしか今を知ることが出来ない。なれば、壮年の年月の中で育まれてきたその視界の端、世界の片隅から産声を上げた新しい世界を見ることはしない。それが、どんなに必要なものであっても、仲間内の価値観やコミュニティの在り方、ひいては世界に日々を入れてしまうものだろう。
能力が想像力ありきなのは、そんな世界を否定するためだろう。来栖シュカはそう看破する。世界を壊し、作るためには、まずは世界を破壊しなければならない。
だから彼女は能力を誰よりも欲し、憧れた。しかし、結果としては惨敗。能力ナシのスカという烙印を背負わされる。その劣等感は、当時の彼女の身を焼き尽くさんとするばかり。
それから2年がたち、彼女も高校受験という試練に顔を合わせることとなる。しかし彼女自身、当時そこまで勉強というものに不快感や忌避感はなかった。能力と違い、机にむかった分だけ勉学という力が身につく勉強という分野は、幾ら願っても能力が発現しないことに悩まされていた彼女にとって、劣等感を慰めるための、1つの代替行為となる。能力の存在を強く意識する前においても、成績としては良いとこ中の上。良くて上の下といった平々凡々な彼女においては、理由が出来た当時となっては、さらにめきめきと頭角を現していく。
そんな受験シーズン真っ盛り、彼女は第一志望の高校受験において失敗してしまう。理由は定かではない。成績は十分、その他の情報(AIが教育を統括しているため、内心という悪しき制度は除外)もおそらく問題はないと考えていたはずの彼女にとって二度目の大きな敗北。彼女の短い人生において、そこまでの大きな挫折は、彼女自身を大いにくるしめたということは、想像に難くない。
そこで彼女が入学するのが、成績や評判が普通より少し上ほどの寮完備の高等学校。我らが八塚高校である。そこでなんとも覇気を感じれない少女、神木哀と出会う。短めの黒髪は、若干くせっけの感覚が見て取れる。私の席は神木が左窓際の一番後ろ、その横であったため、その授業を受ける様子から、ふと名入っていた。綺麗目の童顔で、背丈も普通。しいて言えば、強かな腕から筋肉質な印象を受けるくらいではあるが、言葉で表そうとするなら、どこにでもいる女の子といったところ。つまらなそうに手でペンを回してみれば、その奇麗な手に目が吸い込まれた。
出席番号が近かったから、それともそのなんとも言えない雰囲気に触発されたか...理由はともあれ、何とはなしに話してみれば、くだらない話で存外盛り上がった。カフェは案外行きづらいという話、キラキラとしたものより、ペンなどの実用的な部分を重要視する価値観、話し方など、意外と気が合っていたように感じる。話足りないときには、授業中にルーズリーフをちぎって、そこにペンで会話している、所謂手紙を回していたりもした。勉学に飽きていたからではない。そのような授業の楽しみ方もあると考えたためであるが故である。時に笑いを堪え、時に鼻白み、時に救われる。その思い出を私は心にちぎって残している。それが根幹であるのだ。
ともかく理由付けをして、私は手紙を回すということにはまっていた。一辺倒な授業の受け方では、脳細胞が死滅してしまう。こういう刺激こそが...と当時わたしは様々言い聞かせながら。
私はバレーボール部に入っており、そこでもメンバーたちと普通に会話することはあったが、神木哀との話は、なんというか、気を使わないものであり、心地がいいと表現できたかもしれない。冗談を言えば鋭いツッコミで返し、あっちが冗談を言えば、こっちが強い言葉で相対しても華麗に付き合ってくれる。
その奇麗な時間というものの裏側にも、彼女の心を虫食うは劣等感である。外に出れば、能力を使いこなして見せると宣誓したときの、それを聞いていた大人が周りにいるかのように付きまとう。歪なものを見る目、未来を妬む目。その中でも特に彼女を傷つけるは過去からの刺客。夢が失敗に終わったときの、周りの人間の悦に浸った醜い瞳。そして、その種をばらまいたのが自分であるという事実。その視線に気が付いた時、彼女は一つ、心の中で結論を出した。
私たち試験管ベイビーには、親はいない。興味もない。それゆえ大人の視線にもさらされ続けるのが理だ。なぜなら、それが彼らにとって最も楽であるからだ。私たちが小さいころ、水の中の魚が食べられる瞬間に興奮を覚えたように、未来を自らの手で蓋をした大人たちは、理想をつかみ取ろうと藻掻く少年少女のこける姿を楽しみにしている。そんなことを考えるようになったのだ。
しかし、ここには彼女がいる。気の置けない、話すことがなくてもついつい話す。そんな変な友人が。能力がない。過去の私を毛頭も興味ない、言ってみれば普通の友人が。別に特段、こちらの土地の同年代の人たちを見下していいたというわけではない。しかし、彼女との話は、何かが異なっている。
特に、講義中に手紙を回すという方法の中で、最も彼女の、普遍たる女子高生としての矜持を教示してもらえたような気がしている。言葉と文字というものは素敵なもので、口で話すよりもその人の情景や思っていること、人間性が可視化されているような気がしている。もちろん、それだけですべてを理解したと言えるほど、彼女のことについて詳しくなっているわけでもない。しかし、彼女が私の友人として、私のそばにいてくれることは、私にとっても特別であると感じている。何が私にそうさせているのかは、正直ピンとくるものはない。まだ、私では言葉で表すことが出来ない。
能力の不発現による劣等感と、大人たちへの不信と諦観。彼女にとって、こちら側の土地に長く存在することは、非常に苦しいものであっただろう。たとえ、神木哀の存在に救われていたとしても、来栖シュカ自身がその感情を手放さない限り、長く苦しめられることになる。どうしようもない感情の発露を彷徨わせることは、時間も体力も想像力も無下にしてしまうためである。それをわかっていても、復讐を止められないというのが人の性。理屈と理論を転がしまくったところで動揺もない部分。そんな醜い感情の集積が人の心を蝕み、汚し、吐き捨てていく。
しかし、そんな中で現れた、富んだ土地への片道切符。授けられた能力から、彼女は今一度その夢に邁進するべく能力を行使する。さらに言えば、隣に神木の姿を幻視しながら。
閑話休題。かくして卵は割れ、来栖シュカは富んだ土地とその他の土地の境目に立っているのである。その覚悟とやらは、隣にいる星ヶ宮と比べても遜色ない。この覇気が能力を授かってから数刻後というのだから、彼女の天才推しての片鱗がうかがい知れる。
一見して阿保らしい星ヶ宮の魔術。しかしそれがトップランカーとしての技術まで卓越しているさまを見れば、来栖シュカの目と飢えは、即座に彼女の魔術を分析し、昇華させる。
(想像力の輪郭をなぞる技術。それが神楽や魔術名称の詠唱、そして圧倒的な自信ということね。あの人が言っていたことと似通っている部分は確かにある。ということは、あの人はあちらの土地から来た来訪者ってことね。目的は知らないけど。)
そんなことに考えを預けていれば、先ほど飛ばした殺生院が砲撃を携え戻ってくる。その掌には、銃の砲身に当たる指が3本使われている。左手では、右手で唯一折られている小指を折りたたみ、包み込むようにして携えているその姿は、一見するだけでは負傷者のような雰囲気も醸し出している。まあ、実際に星ヶ宮の魔術によって体にやけどの跡と、その傷口から炎が囂と噴出しているさまを見れば、一応彼は負傷者の扱いのはずなので、その認識は大方正しいのではないか。
「やはり魔術が濁っているよ、我が天使。どうしましたか?自信でもなくなってきましたか?」
「どうかしらね。手加減してあげてるだけかもしれないわよ。私も死人は流石にNGだからね。夢見が悪くなるから。」
優雅に手を拡げ、開口一番煽り口。先では彼女の減らず口が生き生きと発揮されていたが、それが今度は虚勢で取り繕っている姿が目に映る。自信と自身の喪失、アイデンティティの欠如。我ら学生を苦しめているそれは、きっと彼女の人である以上避けられない?
(だから、星ヶ宮さんは自分の魔術の火力が低くなっている?自分を信じるに足る根拠の崩壊が、そのまま魔術の輪郭を歪めることになっているんだ!つまり...)
「星ヶ宮さんの能力って、本当は一発限りのものすごい爆発なんじゃないですか?それを連発してるから火力が...」
「まあ、正解ね。本来ここまで長期戦想定じゃない。というのも、私の壊血壊血竈≪エチエチカミノ≫は雑魚を蹴散らすための魔術だから。私の色香に乗せられてやってきた、馬鹿な可愛い男の子を懲らしめるためのね。だから殺生院にもお見舞いしてあげたのだけれど...」
綺麗な舌で、細い唇の端をなめると、彼女は汗をぬぐう。その仕草はまるで少年のそれであり、彼女の滴る汗が光る。彼女ほどともなれば、ほとばしる褪せさえ地下に眠る泉の一滴になると言わんばかりに光る。不吉のそれを含んだそれは、地面に落ちて弾けた。
「ここまで耐えられちゃうと、確かに自信も無くしちゃうわね。私が思っていたよりも、殺生院の魔術はそこそこいいものなのかもしれない。」
そこまで言うと、彼は気色の悪い喜色満面を顔に張り付けて嗤う。いくら彼のもともとの面立ちがイケメンっぽく見えていても、滴る血が、燃え盛る炎が、歪んだ好意が、彼を化け物へと昇華させていくようである。
そんな彼は、またもや優雅に一礼を。掌で作った銃はを胸元に背筋を伸ばし、頭を直角に下げる。完璧に教育された執事≪バトラー≫が、主人からの褒賞を賜るときような、そんな慇懃に満ちたそれを。
「はははは、お褒めの言葉、ありがとうございます、我が天使。そのお言葉の一つ一つが我が体をめぐり、体を悦ばせておりおりますれば、いずれこの力は癌にも聞くようになりましょう。」
体を震えさせながら、つらつらと意味のよくわからない戯言を呟く彼。
「うん、やっぱり気持ちは悪いわね。顔はそこそこだと思ったんだけど。後はその魔術も携帯電話のバッテリーとして。...まあ、でもやっぱりナシね。それ以外の部分が最悪すぎるわね。」
「結局何があったんですか...告白でもされたんですか?」
横で腰に手を当てて、殺生院を睥睨している星ヶ宮にふと問うてみる。彼がなぜここまで変態性を恥ずかしげもなくおっぴろげながら、どうしてここまで危機迫るのか。
星ヶ宮は私の問いに、ふと眉を動かして答える。ふう、と緊張を口から吐き出すようにため息をつけば、緊迫した空気が少し緩んで見えた。
「ええ、前に私が壊血壊血竈≪エチエチカミノ≫を発動した際に、私のパンチラを見たらしくてね。そこから私のパンチラに執着するようになってね。その流れで告白されたのよ。」
「シンデレラの王子様みたいな背景していて、こんな気持ちの悪いことあるんだ...」
私は一種の感心を覚えながら、星ヶ宮の顔を見る。其れから彼女は鼻を鳴らしてこう続けた。この話にはまだまだ深遠があるぞと、それを伝えるように。わかっている当事者特有の優越感であろう。私は続くそれを傾聴する。
「...でもね、その時彼、ずっと私の足元見てたのよ。...ああ、比喩じゃなくて、私のスカートと腿をね。彼が言う天使って、私のパンツのことを指してたから、すぐわかったわ。こいつ、私のパンツに告白してる異常性癖の変態だってね。」
「まだ下があるんですね。私も驚きを隠せません。人の業は深いですね。」
そうねぇ、と彼女は首で肯定する。指を手に当ててキョトンと言う効果音が似合いそうなその仕草の最中に、彼女自身の魔術とはかけ離れた優美さを感じるのは、私の脳が単純だからであろうか。神木哀ほどでもなくても、私も彼女の美を直視しているうちに彼女に対して女としての憧れのようなものがめばえてきたのだろうか。それは兎も角――
「まあ、なんにせよそんな変態は野放しにしておくわけにはいかないってことよ。分かってくれた?」
「一応わかりましたし、もともと契約のためにやるつもりではありましたよ。...
でも彼の強さがわからない以上、どうすればいいのかのイメージ湧いてきませんね。」
私の弱気ともとれる発言に、星ヶ宮はにやりと白い歯をちらつかせる。その笑みは、まるで、熱いギャンブルに身を任せんとする勝負師のそれである。彼女ならば、手元に乗っているカードが例え役ナシの豚でも、さらなる可能性にレイズするのであろう。
「相手にそもそもの実力を知られていないっていう点では、あなたもイーブンよ。この場で手札が割れているのは、誰もいないわ。私含めてね。その分、アドバンテージはこっちにあると思うわよ?」
「いやいや、勝負の勝敗を味方、それもよくわからない少女に委ねるなんて...我が天使の審美眼も曇ってしまわれたのですか?少し悲しいものがありますね...そこまで下に見られていたとなると、此方も少々本気を出さざるを得ませんよ。」
ゆらりと彼はその掌を私たちの方に向ける。なるほど、殺生院は星ヶ宮本人ではなく、彼女の下着を信仰の対象としているという認識を持っている。そのため、いとも容易く彼は信仰の対象に銃口を向けられるのだ。
かれが片膝をついて、傾聴していた時も、おそらく視線はスカートの中にあったのだろう。だから雄弁と喋る時間を与えてくれたのではないか。全く、卑劣漢に、どんな天罰が下されようか。
「二流の言論に三流の考えね。そして何より審美眼はないのはあなたよ。下着でしか人を図れない倒錯者には感じれなくなるものなのね、人の可能性っていうやつは。...シュカ、期待してるわよ?」
彼女のウインクが私を打ち抜く。私がそれに頬を赤らめると同時に、彼女は大きく飛びのく。その動きはまるで予知してたかのようなものであったが、それが経験の差というものであろう。爆発的歩幅で以て大きく飛びのいたその後に、彼の電撃の砲弾が横をかすめる。
豪っと一閃。再び火ぶたは斬り落とされる。来栖シュカのデビュー戦。彼女の足跡ににどのような言葉が続くのかを、この戦いの中で作っていくのであろうか。それとも...
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