Qn...(キュン)

明智吾郎

第1話 立て篭もり

 深夜

 薄暗い病室のベッドの上で目が覚めた


 槙野「ここは...」


 俺は重い頭を起こし、ベッドに座った


 槙野「いでっ...!」

 後頭部を殴られ、意識が朦朧とする中、あの死刑囚たちのことを思い出す


 槙野「そうだ...俺はあいつらに殺されそうになったんだ!」


 すぐに窓を見下ろすと、無数のパトカーのサイレンが鳴り響く


 報道記者も勢ぞろいだ


 垣根「おらぁ!いてぇか?いてぇんだろ?おいおい!」

 バシ!ドゴ!と看護婦の悲鳴と共に打撃音が聞こえる


 槙野「警察...警察を呼ばねぇと!」


 すると


 ガチャリ


 病室の扉が開き、リーダーの死刑囚「垣根」が姿を現す


 垣根の両手には看護婦の生首を持っていた


 垣根「あぁ、これか?すぐ壊れちまうんだ、おもちゃにもなりゃしねぇ」


 俺はそのグロテスクな光景に絶句した


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