第10話 キン肉マン 完璧超人始祖編(パーフェクト・オリジン編)
これまで幾度となく、プロレスリングで熱く戦ってきた三属性の超人レスラー、正義超人に悪魔超人、完璧超人。
超人との長き戦いの傷を癒やすため、故郷の肉体回復カプセル、メディカルサスペンションで強制的に眠る中、早々とカプセルから目覚めた正義超人はその力を悪いことに使わず、平和な世界を守る日々だった。
──そんな超人が住む地球にて、正義超人が肉体の修復中で不在の中、アイドル超人とも呼ばれるアメリカ出身のテリーマンが正義超人のリーダーとして調印式に参加し、三属性のメンバーと共に平和不可侵条約を結ぶが、そこに新たなエリートレスラー集団、
という超人たちが現れる。
彼らは不可侵条約の条約文を燃やし、リング上で正義超人と争い合い、明らかに戦力差がありすぎる無謀な戦いが始まった。
──完璧無量大数による宣戦布告で周囲にいた正義超人を次々とダウンさせ、見かねたテリーマンが完璧無量大数全員を相手に一対一の勝ち抜き戦で勝負をかける。
しかし、思っていた以上に敵が強く、
──一方でキン肉星のスグル大王でもあるキン肉マンはその遠い星から地球に来て、怪しいオジサマに変装し、クールに久々の牛丼を堪能していた。
その姿に店主に気付かれ、TVに流れるテリーマンを心配するが、キン肉マンは彼なら大丈夫の一言。
今さらリングでの途中参加も出来ず、腹を満たして次の試合に挑むしかないと……。
キン肉マンは故郷を投げ捨て、長年の良き友でもあるテリーマンが居る現地に向かう。
地球の……全宇宙の未来を救うために……。
──オープニング曲はLOVE & JUSTICE。
一人でも立ち向かえ、新たなる敵に恐れずに、愛と正義を指し示せという応援歌。
過去にメタルもやっていたロックミュージシャン高梨氏とNARUTOなどで有名なアニソンロックバンドFLOWによる強力な楽曲でもあり、聴くたびに心が熱くなってくるアニソンである。
エンディングの題名は超人。
そのダンスナンバーなエンディング曲を高らかに歌い、力強いボーカルを上乗せし、巧妙なラップを主軸にして歌うのはメディアなどで大人気な声優で俳優でもある
背景に過去に描いた原作漫画のコマが流れ、その手前にいたキン肉マンが様々なポージングをしながら、鍛え抜かれたマッスルパワーを見せつける。
キン肉マンによる台詞や必殺技の掛け声なども入り、また来週と言い、エンディングを熱く締めてくれる。
なお、初回のエンディングのみ、映画のようなクレジットの背景に宮野真守による『キン肉マンGo Fight!』のカバー曲が流れるというファンにも嬉しい仕組みだ。
──この物語は数十年前にTV放送したキン肉マンの新作であり、アニメーションとキャラの声優陣を一新し、今風の作画と人気声優で固めた豪華な作品でもある。
これまでの原作を振り返る第0話というエピソードもあり、キン肉マンとテリーマンが手合わせをしながら、物語の内容を今風の絵柄で紹介する流れだ。
──プロレスを題材にしたスポ根アニメだが、普通のプロレスとは違い、宇宙から来たレスラーと勝負すると言う内容で、禁じ手というルールも持たない体に秘めた凶器で相手に大ダメージを与える。
体中から血が吹き出す流血と苦痛の描写は
だが、完璧無量大数は礼儀正しい超人でもあり、卑怯な手を使わずに正々堂々と戦う姿や、武道などの心得などもあり、敵の超人に負けたら自害するというプライドの高い一面も持っていた。
──そこへ遠い星での大王に即位し、民衆を支える立場を捨て去ったキン肉マンが何とか戦い抜いたテリーマンに肩を貸す。
正義超人を守るのに理由がいるかと登場するシーンは痺れるが、その場でビビっているキン肉マンに笑えてくる。
カッコいい一面もありながらも、たまに見せる弱きな部分に完璧な人間、いや、超人なんていないと思わされる。
──試合中に見せる必殺技がリング上に決まれば、強い風圧が吹き荒れ、大きくダメージを受けるレスラー。
様々な技をする中、普通の人間のレスラーは使わない四次元のプロレス技だが、物語設定がしっかりしてるせいか、違和感がなく、今も連載してる原作だけに一味違うなと感じさせる。
物語の展開も意外な部分が多く、飽きさせない作りでもあり、思わず夢中で見入ってしまう。
原作ファンがこのシリーズを最高傑作というのも分かる気がする。
──下手に難しい表現もなく、プロレスに詳しくなくても気軽に観れて、パートが切り替わる時はキャラや必殺技の紹介も流れる詳しい設定。
リアルタイムでは読み切れない細かすぎる文量、その情報量の多さに驚かされるだろう。
──牛丼一筋300円の時代ではないが、昭和から続き、プロレスが廃れた令和の時代をもろともしない。
へのつっぱりはいらんですよ。
そんなキン肉マンの名言も飛び交う、熱血なプロレスアニメでもある。
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