第65話

「あの」


「あっ…終わった?」


「はぃ。一人でブツブツ言うの気持ち悪いんでやめてください」


「え…」



そんなに独り言言ってた?笑




「裏庭行きますか?」


「あっ、うん」






なに話そ…








「何時に終わるの?」


「5時です」


あと2時間…




「ムリですよ?」


「はい?笑」



先に断られたー…汗




「だから、ご飯ですよね?ムリです」


「用事ある?」


「あなたとご飯は行きません」






やばい…






フラれてる





「ドライブは?」


「え?」




おっ、食いついたか?




「バイク」


「怖いので。」


あっ、やっぱり?




「連れて行きたいとこあって」


「知らないところ行かないんです。私」


「こういう機会がねぇと行けねぇだろ?だから」


「知らない人と行かないんです」


俺、



知らない人?笑




「えっと… 友達…」


「違います」




そんな、はっきりと…





「親友?」


「たまたま偶然何回か会ったことのある芸能人さんです」






まぁ




合ってる…泣






「俺のことそんなに嫌い?」


「嫌いじゃないです。好きでもないです。どうでもいいです」




そこまで…





「そぅ… 」


「何年前だと思ってるんですか?」


「え?」


「2年も前ですよ?まだおちょくりたいですか?」


「そんなつもりは…」


「はっきりいいます。迷惑です」


「俺、本気で…」


「信じれるわけないでしょ?」


「…キスしたから?」


「わかってるなら…」


「あれは悪かった。ほんとに…

強引にいけば、って思ってたかもしれない。でも」


「私は、なかったことにできないので…」





やっぱ




大事だよな…

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