第54話

「ひかりー!」


「あっ、はい。これ」


「ん?」


「記念品だって。ストールらしいよ。今日買い物付き合ってもらったお礼」


「いいの?」


「うん。」


「ありがと♪」









あのときから





彼から連絡は一度も来なかった






でも





覚えててくれた








それは


嬉しかった










告白





断って正解だった









こんなに違う世界の人だったなんて









知らなかったから

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