第43話

ryuya side_____



「隆」


『ゆーじさん。すみません。昨日、連絡しなくて…』


「ゆーなちゃんは?」


『あのあと、ずっと眠ってました』


「そっか。ありがとな」


『はい。』



「あいつひとりでいることに慣れすぎてるから

隆矢が仲良くしてくれてて助かるよ…」


『いや…』



「で?」


『はい?』


「進展はあったのかね?」


『なんのですか?』


「…」



は!!



『いや、俺、何も手出してないっす!!』


「は? あっ、そっちの心配は特にしてない」


『えっ…』


「まさか、デビューしたての新人くんが、

トップアーティストを落とそうとしてるとはねぇ?w」


『えっ、いや…』


「バレバレ。

あいつん家知ってる時点でおかしいから。w」


『はぁ…』


「結菜の傷は深い。」


真剣な目…


『はい』


「泣かすなよ?俺の可愛い妹ちゃんw」


『はぃ…w』







やっぱり…



そう簡単には



いかないよな…




________

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