第9話

ん?


どこだ?


…控え室?


は!!


バッ

『はっ!!』



「ゆなさん?気がつきました?」


『あっ…

すみません。運んでいただいたんですよね…』


「いや、全然。

びっくりしました。目の前で倒れたの、

ゆなさんだったから…」


ん?


『ほんと、すみませんでした。


で、


なんで


本名?w』


「あっ…すみません。

いつも、そう呼んでるので…」



あっ… ファンか。


『いや、いいです。全然


どう呼ぶかとか、別に自由なんで…』


「あの、マネージャーさん

探したんですけど、見当たらなくて…」


『あぁ…うち人足りてないから…

今日私一人なので。


あっ、誰かに言いました?』


「いや、まずいかなぁと思って…


救急車も考えたんですけど、それもダメかなぁと…」


『助かります!ありがとうございました。』


「あっいえ…


空き時間だったし、全然大丈夫なんで…」


空き時間… アーティストか…


『また、今度お礼させてください!』



「いや、そんな…


あの、敬語じゃなくて、大丈夫なんで…」


『あの、どっかで見たことあるなぁっておもってたんですけど、アーティストさん?』


「あっ…自己紹介遅れてすみません!」

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